ブラックデニムって何？

ブラックデニムって何？

ブラックデニムは綿の厚地織布の一種。

M

ブラックデニムはデニム（ブルーデニム）よりも定義があいまいで、3つの種別があります。

黒猫

ブラックデニムの定義の説明の前に3つの種別のお話から。

ブラックデニムの3つの種別は、『先染めブラックデニム（１）』と『先染めブラックデニム（２）』、『後染めブラックデニム』です。

黒猫

次の章で詳しく説明していくよ。

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ブラックデニムの3つの種別

ブラックデニムはデニム（ブルーデニム）よりも定義があいまいで、3つの種別があります。

黒猫

種別目が長すぎるので、もう少し短い種別名にしてくよ。

黒猫

さらに短い種別名にするために『先染め』と『後染め』の違いを説明するね。

図2は『先染め』と『後染め』について図で書いたものです。

M

糸を黒に染色してブラックデニム生地をつくることを『先染め』と言います。

黒猫

色がついていない葛城（かつらぎ）生地を黒に染色してブラックデニム生地をつくることを『後染め』と言うよ。

M

『先染め』と『後染め』の言葉を使って種別名を変えました。

黒猫

後から3つの種別の内容を確認しやすいよう表にまとめたよ。

黒猫

それぞれの種別についてお話していきます。

『先染めブラックデニム（１）』って何？

『先染めブラックデニム（１）』は綿の厚地織布の一種。

『先染めブラックデニム（１）』は、10番手以上のタテ糸を黒色の酸化染料（サルファ）によって染色し、ヨコ糸を未晒し糸（染色加工をしていない糸）で綾織りにした、素材が綿の厚地織布のことです。

図3は『先染めブラックデニム（１）』の拡大図です。

M

黒色の酸化染料（サルファ）で黒に染色されたタテ糸を使い綾織り（あやおり）したのが『先染めブラックデニム（１）』です。

『先染めブラックジーンズ（１）』とは、『先染めブラックデニム（１）』で作ったパンツのことです。

図4は、『先染めブラックジーンズ（1）』が出来上がるまでの工程図です。

M

未晒し糸（染色加工をしていない糸） を黒に染めます。

黒猫

タテ糸は染色した糸、ヨコ糸は未晒し糸（染色加工をしていない糸） で綾織り（あやおり）して『先染めブラックデニム（１）』をつくるんだ。

M

この『先染めブラックデニム（１）』を使ってパンツを作ると、『先染めブラックジーンズ（1）』になります。

黒猫

ちょっとした豆知識ですが、生地を織る前の糸を染色することを先染めと言うんだよ。
※後染めは織り上がった生地を染色すること

未晒しの糸を用意する

色付けされていない未晒し糸（染色加工をしていない糸）を用意する

タテ糸だけを染色する

タテ糸にする未晒し糸（染色加工をしていない糸）を黒に染色する

ブラックデニム生地をつくる

タテ糸は黒に染色した糸、ヨコ糸は未晒し糸（染色加工をしていない糸）で綾織り（あやおり）してブラックデニム生地をつくる

ブラックデニム生地でパンツをつくる

デニム生地でパンツをつくるとジーンズの出来上がり

『先染めブラックデニム（２）』って何？

『先染めブラックデニム（２）』は、10番手以上のタテ糸、ヨコ糸を黒色の酸化染料（サルファ）によって染色し、綾織りにした、素材が綿の厚地織布のことです。

図5は『先染めブラックデニム（２）』の拡大図です。

M

黒色の酸化染料（サルファ）で黒に染色されたタテ糸、ヨコ糸を使い綾織り（あやおり）したのが『先染めブラックデニム（２）』です。

黒猫

タテ糸、ヨコ糸を黒に染色したので『先染めブラックデニム（２）』生地の裏も黒なんだよ。

『先染めブラックジーンズ（２）』とは、『先染めブラックデニム（２）』で作ったパンツのことです。

図6は、『先染めブラックジーンズ（２）』が出来上がるまでの工程図です。

M

未晒し糸（染色加工をしていない糸） を黒に染めます。

黒猫

タテ糸、ヨコ糸を黒で染色した糸 で綾織り（あやおり）して『先染めブラックデニム（２）』をつくるんだ。

M

この『先染めブラックデニム（２）』を使ってパンツを作ると、『先染めブラックジーンズ（２）』になります。

黒猫

ちょっとした豆知識ですが、生地を織る前の糸を染色することを先染めと言うんだよ。
※後染めは織り上がった生地を染色すること

未晒しの糸を用意する

色付けされていない未晒し糸（染色加工をしていない糸）を用意する

タテ糸、ヨコ糸を染色する

タテ糸、ヨコ糸にする未晒し糸（染色加工をしていない糸）を黒に染色する

ブラックデニム生地をつくる

タテ糸、ヨコ糸の黒に染色した糸で綾織り（あやおり）してブラックデニム生地をつくる

ブラックデニム生地でパンツをつくる

デニム生地でパンツをつくるとジーンズの出来上がり

黒猫

次は『後染めのブラックデニム』について説明していくよ。

『後染めブラックデニム』って何？

『後染めブラックデニム』は、10番手以上の未晒し糸（染色加工をしていない糸）で綾織り（あやおり）にした、素材が綿の厚地織布を染色したものです。

図7は色付けをする前の葛城（かつらぎ）生地の拡大図です。

M

未晒し糸（染色加工をしていない糸）で織るので、出来上がった生地には色がついていません。

黒猫

この生地を染色したものが『後染めブラックデニム』だよ。

黒猫

生地を黒に染色したので『後染めブラックデニム』生地の裏も黒なんだよ。

『後染めブラックジーンズ』とは、『後染めブラックデニム』で作ったパンツのことです。

図8は、『後染めブラックジーンズ』が出来上がるまでの工程図です。

M

未晒し糸（染色加工をしていない糸）で織って、葛城（かつらぎ）生地をつくります。

黒猫

この生地を染色すると『後染めブラックデニム』になるよ。

M

染色された生地を使ってパンツを作ると、『後染めブラックジーンズ』になります。

黒猫

ちょっとした豆知識ですが、織り上がった生地を染色することを後染めと言うんだよ。
※先染めは生地を織る前の糸を染色すること

未晒しの糸を用意する

色付けされていない未晒し糸（染色加工をしていない糸）を用意する

葛城（かつらぎ）生地をつくる

未晒し糸（染色加工をしていない糸）で綾織り（あやおり）して葛城（かつらぎ）生地をつくる

染色する

出来上がった葛城（かつらぎ）生地を染色する

ブラックデニム生地でパンツをつくる

染色された葛城（かつらぎ）生地でパンツをつくるとブラックジーンズの出来上がり

M

『後染めブラックジーンズ』は、生地を染色するのがポイントです。

黒猫

生地を染色するので、黒のカラージーンズと言ってもいいかもしれません。

まとめ

ブラックデニムの3つの種別のまとめです。

ブラックデニムの3つの種別があります。

M

上の3つの種別名だと長すぎるため、下のように種別名を短くしました。

黒猫

3つの種別がよりわかりやすくするために表にまとめたよ。

種別	番手	糸	生地	染色方法	染色の種別
先染めブラックデニム（１）	10番手から20番手の糸	タテ糸は黒色の酸化染料（サルファ）によって染色したもの、ヨコ糸は未晒し糸（染色加工をしていない糸）			先染め
先染めブラックデニム（２）		タテ糸、ヨコ糸は黒色の酸化染料（サルファ）によって染色したもの
後染めブラックデニム		タテ糸、ヨコ糸とも未晒し糸（染色加工をしていない糸）			後染め

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