デニムのオンスについて
『オンス(oz)』って何?
『オンス(oz)』は、重さの単位です。
『オンス(oz)』の『oz』は『ounce』の略語です。
日本で馴染みがないのは、英国圏で使われている重さの単位だからです。
ジーンズはアメリカ発祥なのでジーンズに『オンス(oz)』が使われているんだよ。
『オンス(oz)』は英国圏で使われいる単位で日本人の私たちにはどれくらいの重さかわかりにくいです。
そこで『オンス(oz)』を、私たちが使っている『グラム(g)』にすると『1オンス(oz)🟰28.3495グラム(g)』です。
当サイトでは、少数第3位を四捨五入して『1オンス(oz)🟰28.35グラム(g)』とします。
デニムの『オンス(oz)』って何?
『オンス(oz)』は、重さの単位です。
ただし、デニムにおける『オンス(oz)』は重さではありません。
デニムにおける『オンス(oz)』は、生地の厚さを表す単位です。
一般的に『オンス(oz)』の数字が大きくなるほど生地が厚くなるんだよ。
画像1は、『大阪発!日本製オリジナルジーンズメーカー』で販売している『サムライジーンズ』の商品説明です。
商品名の赤い丸に『19オンス(oz)』、『21オンス(oz)』と書かれています。こちらはジーンズの生地の厚さを表しています。
『19オンス(oz)』より『21オンス(oz)』のジーンズのほうが生地の厚さがあります。
一般的なデニムが『13オンス(oz)』だから『19オンス(oz)』も厚みのあるジーンズと思っていいよ。
デニムにおける『オンス(oz)』は、生地の厚さですが具体的な定義があります。
デニムの『オンス(oz)』は、『1平方ヤード(yd2)』あたりの生地の重さです。
『ヤード(yd)』は英国圏で使われている長さの単位だよ。
『ヤード(yd)』の『y』」は『yard』の略語です。
『1ヤード(yd)』は『0.9144メートル(m)』です。
『1平方ヤード(yd2)』あたりの生地の重さと言われても英国圏で使われている単位のためわかりにくいです。
僕たちに馴染みのある単位の『メートル(m)』に変換するよ。
『1平方ヤード(yd2)』は、『1ヤード(yd)』✖️『1ヤード(yd)』です。
『1ヤード(yd)🟰0.9144メートル(m)』なので計算式の『ヤード(yd)』を『メートル(m)』に変換していくよ。
『1ヤード(yd)』✖️『1ヤード(yd)』は、『0.9144メートル(m)』✖️『0.9144メートル(m)』。
『0.9144メートル(m)』✖️『0.9144メートル(m)』🟰『0.083612‥平方メートル(㎡)』
『1平方ヤード(yd2)』は、『約0.836平方メートル(㎡)』です。
例として『13オンス(oz)』で説明していきます。
一般的なジーンズのオンスは『13オンス(oz)』だからだよ。
『1オンス(oz)🟰28.35グラム(g)』なので、『13オンス(oz)』の計算式はこうなります。
『28.35グラム(g)』✖️13🟰『368.55グラム(g)』
『13オンス(oz)のジーンズ』は、『約0.836平方メートル(㎡)』の生地の重さが約370gのジーンズということです。
デニムの『オンス(oz)』には4つの種別があります。
『ライトオンス』、『レギュラーオンス』、『ヘビーオンス』、『ヘビーウェイトオンス』の4つです。
一般的な普通のジーンズは『レギュラーオンス』で、暑い夏をのぞけば一年中楽しめます。
僕は暑い夏で外に出る時は、オンスが軽いライトオンスのジーンズを愛用しているよ。
『オンス(oz)の種別)』 | 特徴 |
---|---|
ライトオンス | 10オンス(oz)未満の軽いデニム生地 |
レギュラーオンス | 10オンス(oz)以上15オンス(oz)未満の一般的なデニム生地 |
ヘビーオンス | 15オンス(oz)以上21オンス(oz)未満のやや重みのあるデニム生地 |
ヘビーウェイトオンス | 21オンス(oz)以上の重みのあるデニム生地 |
デニムの『オンス(oz)』を決める糸の太さと生地の密度
デニムでは生地の面積ではなく、『1平方ヤード(yd2)』の重さを使うのか?
生地は洗うと小さく縮みます。そのため生地面積が一定でないと言われています。
ウールなどと同じくデニム生地も縮みやすいからね。
一番の理由は、ジーンズ発祥の地のアメリカでは『オンス(oz)』を使っていたことが一番の理かもしれません。
一般的に『オンス(oz)』は、図6のように『オンス(oz)』の数字が大きくなるほど生地が厚くなります。
ただしこれは半分正解で半分間違いです。
何故ならデニム生地の糸は太くなればなるほど重く、またデニム生地の密度も高ければ高いほど重くなります
『糸の太さ』と『生地の密度』の組み合わせによって『1平方ヤード(yd2)』あたりの重さは変わるよ。
『糸の太さ』と『生地の密度』の組み合わせによって『1平方ヤード(yd2)』デニム生地の重さが変わります。
図7は『糸の太さ』と『生地に密度』の組み合わせを関係図です。
『糸の太さ』は、糸が太いと糸の重さが増えるので、その糸で織られた生地も重たくなります。『生地の密度』は、密度が高いほど目が細かくなるので生地が重たくなります。
『糸の太さ』と『生地の密度』の組み合わせで、さまざまなパターンの生地が出来上がります。
『糸の太さ』が細く、『生地の密度』が高ければ『生地は薄いけれど重く』なります。
このことから、一般的に『オンス(oz)』の数字が大きくなるほど生地が厚いというわけではない理由だよ。
体感的に『オンス(oz)』の番号が大きければ大きいほど生地が厚いものが多いと感じています。
ジーンズを『オンス(oz)』で購入する時は、実物を見て重さや質感などを確認して購入するのがおすすめだよ。
先ほどは『糸の太さ』と『生地の密度』の組み合わせでしたが、今度は『生地の密度』での使い心地についてです。
下の図7は『生地の密度』が低いものと『生地の密度』が高いものを絵で表現しました。
『生地の密度』が低いものは、生地を構成する糸と糸の間の隙間が広いです。これを『目が荒い』と言います。
隙間が広く通気性が高い『生地の密度』が低いものは、風を通しやすいので暑い夏に適しています。
『生地の密度』が高いものは、生地を構成する糸と糸の間の隙間が狭いです。これを『目が細かい』と言います。
隙間が狭く保湿性が高い『生地の密度』が高いものは、熱を逃がしにくいため寒い冬に適しているんだよ。
生地の密度 | 別称 | 特性 |
---|---|---|
密度が低い | 目が荒い | 通気性が高く夏向き |
密度が高い | 目が細かい | 保湿性が高く冬向き |