デニムの先染めと後染めの違い
ブラックデニムの先染めと後染め

古着(ユーズド)のブラックデニムが好きな人ならば、聞いたことがある先染めと後染め。

先染めか後染めかによってブラックデニムが色落ちした時の風合いが異なるからです。

色落ちとは、デニムが選択や摩擦によって少しずつ色が薄くなっていくことです。
色落ち具合はその時々に異なり、先染めか後染めかによって風合いも異なります。

この記事では先染めと後染めについてまとめました。
以下の記事では、色落ちについてまとめていますので、参考にしてください。


ブラックデニムは先染めと後染めはありますが、インディゴのデニムは先染めしかないので先染めか後染めかという概念はありません。
※インディゴデニムは先染めのみ
先染めって何?

先染めとは、生地を織る前の糸を染色方法のことです。

先染めは、未晒し糸(染色加工をしていない糸) を黒に染色します。

先染めについて理解を深められるよう、先染めブラックジーンズができる工程を図にまとめました。

図3は、先染めブラックジーンズが出来上がるまでの工程図です。

未晒し糸(染色加工をしていない糸) を黒に染めます。

タテ糸は染色した糸、ヨコ糸は未晒し糸(染色加工をしていない糸) で綾織り(あやおり)してブラックデニム生地をつくります。
※ブラックデニム生地はタテ糸とヨコ糸の両方を染色するものもあります

このブラックデニム生地を使ってパンツを作ると、ブラックジーンズになります。

色付けされていない未晒し糸(染色加工をしていない糸)を用意する

タテ糸にする未晒し糸(染色加工をしていない糸)を黒に染色する

タテ糸は黒に染色した糸、ヨコ糸は未晒し糸(染色加工をしていない糸)で綾織り(あやおり)してブラックデニム生地をつくる

ブラックデニム生地でパンツをつくるとブラックジーンズの出来上がり

先染めは、糸を染色するのがポイントです。

先染めにはこんな特徴があります。
- 糸の中心部までしっかりと染色されているため、深みのある色を出すことができる
- 色落ちしにくいため何度洗濯しても色移りしにくい
- 色落ちが比較的ゆっくりで均一になりやすく、洗濯を繰り返すことで独特のアタリや風合いを形成

先染めにもデメリットがあります。
- 糸の中までしっかりと染色するため時間がかかる
- たくさんの染料を使うためコストが高い
後染めって何?

後染めとは、色がついていない生地を染色方法のことです。

後染めは、未晒し糸(染色加工をしていない糸) で織りあげた生地を黒に染色します。

後染めについて理解を深められるよう、後染めブラックジーンズができる工程を図にまとめました。

図5は、後染めジーンズが出来上がるまでの工程図です。

未晒し糸(染色加工をしていない糸)で織って、葛城(かつらぎ)生地をつくります。

この生地を黒に染色するとブラックデニム生地になります。

黒に染色された生地を使ってパンツを作ると、ブラックジーンズの出来上がりです。

色付けされていない未晒し糸(染色加工をしていない糸)を用意する

未晒し糸(染色加工をしていない糸)で綾織り(あやおり)して葛城(かつらぎ)生地をつくる

出来上がった葛城(かつらぎ)生地を染色する

染色された葛城(かつらぎ)生地でパンツをつくるとブラックジーンズの出来上がり

後染めは、生地を染色するのがポイントです。

後染めにはこんな特徴があります。
- コストがあまりかからず、大量生産することができる
- 生地表面に色が乗るように染色するので鮮やかな色合いになる
- 柔軟に柄や色などのデザインを変えやすい

後染めにもデメリットがあります。
- 生地表面だけを染めているため、深みのある色がでない
- 洗濯や摩擦によって色落ちもしやすい
- 後染め生地は先染め生地ほど高品質ではない
まとめ

先染めと後染めの違いを図や表でまとめました。


先染めは、未晒し糸(染色加工をしていない糸) を黒に染色することです。

後染めは、未晒し糸(染色加工をしていない糸) で織りあげた生地を黒に染色です。
| 種別 | 染色方法 | 染色方法(イラスト) | 特徴 | 悪い特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 先染め | 未晒し糸(染色加工をしていない糸) を黒に染色 | ![]() | 糸の中心部までしっかりと染色されているため、深みのある色を出すことができる 色落ちしにくいため何度洗濯しても色移りしにくい 色落ちが比較的ゆっくりで均一になりやすく、洗濯を繰り返すことで独特のアタリや風合いを形成 | 糸の中までしっかりと染色するため時間がかかる たくさんの染料を使うためコストが高い |
| 後染め | 未晒し糸(染色加工をしていない糸) で織りあげた生地を黒に染色 | ![]() | コストがあまりかからず、大量生産することができる 生地表面に色が乗るように染色するので鮮やかな色合いになる 柔軟に柄や色などのデザインを変えやすい | 生地表面だけを染めているため、深みのある色がでない 洗濯や摩擦によって色落ちもしやすい 柔軟に柄や色などのデザインを変えやすい |



